無意識日記々

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15年越しの捲土重来なんて如何?

イギリスはいいとして(いや別によくないか)、今イタリアが切迫しているらしいね。ダヌパの故郷ということで、親戚や知己が大変な目に遭っているかもわからない。ヒカルから音沙汰が無い理由がそれでないことを祈りたい。

さてさて。「早過ぎたFlux」の話はこの日記でも度々取り上げてきた。「Fluximation」と題して、『EXODUS』総ての楽曲にアニメーションをつけるという野心的なプロジェクトだった。フル尺ではないとはいえ、全曲というのは相当のインパクトだったのだが、いやまぁこれが全く話題にならなくてね。

というのも、このアニメーション・ミュージック・ビデオ群、携帯電話でダウンロードして視聴する以外アクセス方法が無かったのだ。時は2005年、これからYouTubeが立ち上がっていく時期で、勿論スマートフォンなどまだ影も形もない。ガラパゴス携帯の小さい画面で動画を視聴しようといっても、なかなか難しい事だった。いや日本の携帯電話は当時世界的に見ても高性能だったのだけれど、やっぱり浅く広く普及する、とはならなかった訳だよ「Fluximation」は。

今やったら全然違うだろうね。寧ろ動画は携帯電話/スマートフォンで観るもの、みたいな感じすらある。これから5Gが普及すれば当然拍車が掛かるだろう。2020年の今「Fluximation」のプロジェクトをやったら相当盛り上がる気がする。

いや、今ならもっとツッコんだ事が出来るかもしれない。15年前の2005年当時は総監修が森本晃司(『Passion』のアニメパートを担当した人だ)で、それぞれのアニメーションはプロの人が手がけていた訳だが、現代はアニメーション制作の敷居がかなり下がっている。2020年に「Fluximation」をやるのなら一般公募しても十二分に面白い作品が集まるのではないか。動画コンテスト、アニメーション・ミュージック・ビデオ・コンペティションって訳だね。別にそれ自体は目新しくはないだろうけれど、ヒカルみたいなポジションでやった時にどんな作品が集まるかは観てみたい。殆どプロみたいな作品からもっと素朴なものまで─それこそ、静止画を使うとかアイデア一発勝負のものもいい。ネタに走るのもありだ。そうやって若い才能を発掘するのも面白い。まー、既存の音源を映像と同期させるとなると著作権管理が面倒そうだけどねー。

という企画をするなら、日本語曲より英語曲の方がやりやすい、かな? アニメーションと一口に言っても今や多岐に渡り過ぎていてどうとでもなるか。15年越しで甦る企画というのも悪くないんじゃないかなー。