無意識日記々

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勝って熊の兜の緒を締めよ

うぇっぷ。

飢餓状態で食事を腹に入れる時はまずスープから。いきなりかき込んじゃうとお腹を壊すとサンジが言ってましたね。まさに今その状況です。全く消化が追いつかない。

インスタライブ生配信第1回22分33秒の余韻冷めらやぬうちに新曲『Time』がリリースになり、インスタライブ生配信第2回は中村倫也をゲストに迎えて約50分の倍増以上の時間でお届け。そこでは絵本を題材にしたオリジナルメロディを生歌で披露したかと思ったら中村倫也のナイストスで『Time』の英語バージョンを一節歌うという「いいのかっ!?」な驚愕展開。そうこうしてるうちにドラマ「美食探偵 明智五郎」が始まって気がついたら次の新曲『誰にも言わない』のキャンペーンが始まってて次回のインスタライブ生配信第3回はゲストにONE OK ROCKのTAKAが決まったんだと! ……な、なんだと?? ソニー・アーティストじゃないじゃん……!?

うぇっぷ。(本日2回目)

えぇっと、お茶でも飲んでまったりしましょうか……旦旦旦旦旦……。

どこからツッコンでいいのかもうわからんね。こういうのを振り返ってるうちにあっという間に第3回配信がやってくるんだぜ。毎度々々極端なんだよなぁプロモーションやる時とやらない時で。6月の気力が今から心配だよ。

取り敢えず、インスタライブ第2回生配信の事前の不安は杞憂に終わったと言っていいだろう。心配を払拭してくれたのは、こどものランチタイムと水道トラブルにも拘わらず第1回の倍以上の時間をとってくれたヒカルさんと、生配信文化に親和性の高い顔はウーパールーパーだけど中身は激しく紳士な二枚目俳優中村倫也による細やかな準備と臨機応変な対応によるところが大きかった。両名とも見事な働きぶり。お疲れさまでした。

裏を返せば今回の概ねの好印象はゲストの属人的な要素が大きく、次も成功するかどうかは未知数なのだがTAKAなら心配ご無用だろう。世界中でライブをやり数多のラジオ出演をこなしてきた百戦錬磨の大ベテランだしな。あとはヒカルさんとの相性次第。それもミュージシャンとしてのリスペクトがあるからそうそう変な事にはならんだろうな。

…だが、それと『自宅隔離中のヒカルパイセンに聞け!』という“看板”とは別問題だ。「徹子の部屋みたいに宇多田ヒカルが毎度ゲストを呼んでその人に質問される/する番組」の実現自体は、常々そのスタイルの放送を嘆願してきた当日記としてはまさに夢が叶った状態ではあるのだがそのまま素直に感涙に咽ぶ事が出来ないのは未だにこのタイトルを掲げたままだからだ。もともとWebでヒカルパイセンがファンからの質問に真摯に答える企画として始まったんでなかったの? そこに注がれた思い入れを、スタッフは見誤っているのではないか。そして、あのパイセンの誠実な回答の数々がコアなファンをがっつり心の奥底から繋ぎ止めるものとして機能している事を、侮り過ぎなのではないか。ああいう手間暇のかかった言葉の数々が長年の信頼を築き上げてきているのだ。プロモーションの途中で倒れようが配信がグダグダになろうが一向にコアなファンが離れる気配が無いのはああいった活動の賜物だった筈。その象徴である『ヒカルパイセンに聞け!』の看板を掲げてゲストを呼んだ生配信を続けるのはそりゃ違和感が拭えないわな。勿論、大多数の、今回第2回なら6万人の視聴者のうち5万人くらいは、宇多田ヒカル中村倫也が生で喋ってる!ということで満足してくれたかとは思うが、BOXセットを発売すれば中身も確認せずにポチってしまうような“信者”を蔑ろにし続けると今後の活動で思わぬところから足元を掬われかねない。結構危険なので、勝って兜の緒を締めよではないけれど、好評に埋め尽くされている今だからこそそこらへんの地固めに配慮をお願いしたいところなのであります。

…でもまぁ、現在インスタライブの音声を聴きながら耳が幸せ過ぎて蕩けそうになっているような俺がそんな事言ってても全く説得力がないんだけどなっ!