無意識日記々

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でもなぁ、Kuma Changの故郷なんだよねぇ…

「中国の資生堂キャンペーンで宇多田ヒカルが大フィーチャーされている」旨のツイートが流れてきてまして。なんでも中国本土独自商品である“Vital Perfection"とかいうののプロモートなんだとか。ヒカルがアルバム発売した時の渋谷並みいやそれ以上に至る所にヒカルのご尊顔が飾られていますな。

現在のアンバサダーのうちアジア人であるヒカルがフィーチャーされるのは自然な流れ、なのだろう。隣国の有名人ということもあるし。だが、あたしゃこれ素直に喜んでいいのやらとついつい悩んでしまうタチでして。

香港や台湾でのヒカルの人気はかなりのものらしい、というのは伝え聞くチャート成績で何となくわかる。そもそもマーケットのサイズが小さいというのもあるのだろうが、そういった地域での事情と本土との事情は余りにも違いそうだ。行ったことのある人の意見も聞いてみたいけどね。ご飯の美味しさとかそういうことではなく、商業音楽の扱いという麺、いや面でね。……お前も美味しいもんに惹かれとるやろがい(笑)。

困ったことに、最近の中国からのニュースといえば表現規制強化の話ばかりでね。あたしがそれを嫌っているのは長い読者ならご存知かなと思うが、半世紀前の“文化大革命”の悲惨さを伝え聞くと、あの国にとっての表現規制とは要は命の奪い合いのことなのだから何一つ洒落にならない。正直申しまして、現地に幾らファンやリスナーが居ようが、一生関わらなくていい国なんじゃないかとまで思ってたりもします。

いや勿論、多くのJpopアーティストたちが公演を成功させてきているので、それはおまいさん心配のし過ぎだろうとは思うのだが、それやるんだったらまず地元(ロンドンとニューヨーク)に力を入れるのが先なんじゃないですかねと。後回しでもいいんじゃないかなーとな。

こういうのって、現地で住んでる人々は普通に暮らしていて、ニュースになるような特異な出来事とは何ら関係なく過ごせてるってのが往々にして真実なんだけど、ヒカルに特に何かをする意志がないのなら、色々とスルーするのが生きてく為には賢明であるような。何しろ世界には「音楽禁止」な国というか政権、政体まであるからね。中国がそういう国になると主張するつもりはさらさらないけれど、歴史を紐解くと、兎に角何一つ侮れないというのが偽らざる心境でな。

まぁこんなこと言ってたら中国語を取り込んだ歌詞とか発表してきちゃったりするかもしれなくて、世の中一寸先は闇だと痛感しちゃったりね。二寸先の明るい未来を信じていけるよう、無体なことは慎重にしといてほしいずらよ。