無意識日記々

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シンプルなタイトル同士、そして複雑な構成同士な劇と曲。

ぬくぁっ! 札幌エキジビションで『君に夢中(ショートバージョン)』のハイレゾが聴けるのか! 羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい。いいなぁいいなぁいいなぁいいなぁ。

てことで、幾つかパターンは考えていたが「札幌で『君に夢中(ショートバージョン)』世界最速解禁」という結果に相成りました。こういうケース初めてじゃない? ラジオの新曲解禁もローカル局限定とかなかったよねぇ。いや『トレビアン・ボヘミアン』は5局ネットだったからあれはローカルっちゃローカルか。でも、どっちにしても、新鮮だよね。

しかし北海道の今までの不遇を思えばね。2006年8月の真駒内公演以来ヒカルは足を運んでないんだしな。(……だよね?) こんなプチ優越感あったってええわな。

そして名古屋勢涙目っていうね。事前に予想されていたとはいえ。次の企画ではそこをアピールしましょうぜ。前回割りを食ったのだからと!

話変わって。「最愛」の新井順子プロデューサーが声高に「宇多田ヒカルガチ勢です!」と宣言しつつインタビューを受けている。念願叶ってよかったねぇ。問答の内容はこんな感じです。

――初めて「君に夢中」を聴いた時はいかがでしたか?

新井P:「さすが宇多田ヒカル!」って思わず呼び捨てにしちゃう感じというか(笑)。とにかくカッコよくて、サウンド感が一歩先に行っているなと思いました。ただ一方で、曲の構成が複雑だからこそ、ドラマの中でどうやってかけたらいいんだろうって模索するところはありますね。

https://realsound.jp/movie/2021/10/post-886111_2.html

あたしゃこのくだりを読んで思わずツッコんだ。「こんな人間関係が入り組んでて過去と未来を行き来する構成の複雑なドラマ作っときながら“曲の構成が複雑で、どうやってかけていいんだろう?”とかって言う!?」ってね。ヒカルも「ドラマの構成が複雑だからこそ、どんな曲を書いたらいいんだろうって模索しました(笑)」って言いたくなってんじゃないだろうかな。お互い様だよこんなんっ。

いやでも、ホントにヒカルの意図なんだと思うよ。人の心の複雑さ、ドラマの複雑さを曲構成の複雑さで表現しようとした─というか、作ってるうちにそうなっちゃったというか。「最愛」というシンプルなタイトルに対して『君に夢中』というこれまたストレートにシンプルなタイトルで返しつつ、お互いにその内側は複雑極まりないという。ドラマの特質を3分だか5分だかの枠内に封じ込めたんじゃないかと思われる。『One Last Kiss』の曲構成が「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」映画本編のドラマ構成と同型だった件を思い出すわ。

現在のところ、札幌ですらショートバージョンということで、その『君に夢中』の複雑な曲構成を把握はできない。第1話では大分長く流れたけど、構成ってのは時間軸だけでなく空間軸上でも形作られているものだからね。そこもしっかり聴き取れないと論じられないわ。なので、そう、とっととフルコーラスをですね……って、嗚呼、あと何回これを言わないといけないのか! しかも『Find Love』とダブルでな! もどかしさが日に日に募っていきますわ!