無意識日記々

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戦争の創作への影響

ヒカルも作品のリリースは順調にみえて喉のトラブルなどなど、そこに到るまでは様々な障害なりスランプなりがあった。今も黙ってる間に何か不都合が生じていても不思議でない。

前にウクライナ情勢が気にかかるというツイートをしていた。これまた毎度の勝手な憶測だが、戦争のニュースが気になり始めると創作活動にかなりの影響を及ぼすのではないか。

というのも、創作活動なんてものは世の中が平和だから成り立つものであって、そうでない場合は「そんなことやってられない」からだ。世を忍び人里離れた山奥に隠って誰の手も借りずに生活しているならまだしも、ウーバーイーツ頼んでネトフリ観てる生活はグローバル経済の影響を直接受ける。どうにも無関係ではいられない。

それでも踏ん反り返っている事は可能だが、ヒカルはそうではないだろう。世の中の仕組みに恩恵を受けているならそれには返そうという意識が働く方だ。ミュージシャンは、平和無しでは成り立たない。対岸の火事と言えるほどに鈍感でもいられない。凄惨な映像が入ってくれば尚更だ。

こういうときに反戦歌でも作れればいいのだけれど、どうにもそれはヒカルのクリエイティビティーやモチベーションを刺激しない気がしてな。『あなた』の歌詞も、そういうところから距離を置きたいという言葉が出て来て初めて歌になったように思えるし。

なので、今停滞してんじゃないかなぁというのが、率直な推測なのよ。アルバム出来たばっかだし、創造性の泉の回復には時間が掛かるとは思うがそれとは別にニュースが気になって手がつかないというか。今一度考え直させられるのよね、平時に歌を作っているということを。

日本語圏でいえば、惑わなくていい話で惑わされ、熟考が要る場面はスルーしているような、そんなチグハグな印象を受ける。庶民レベルでは輸入品の価格高騰がいちばん堪えるのだろうが、そういう素直な感想とは別の所について歌詞にするとかはなんか危なっかしくて出来そうもない。これがアメリカのミュージシャンならまた違うのかもしれない。なので、次のヒカルの歌は全英語歌詞になるかもしれんな。既に『Find Love』が全英語歌詞でアルバム本編扱いだったのだから、有り得ない話ではあるまいて。まぁでも今は、英気を養う段階ですかね。