無意識日記々

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雑踏殺到卒倒昏倒…に、ならない為に。

先日韓国はソウルの繁華街で将棋倒し事故(という呼称は日本将棋連盟が嫌がっているらしい)があり150人以上の方々が亡くなられているんだとか。謹んでお悔やみ申し上げる。と共にこれを他山の石としたい。

雑踏の怖さといえば日本では約20年前の明石市花火大会歩道橋事故などが有名だが、やはりうちらが心配しなきゃいけないのはコンサート会場での混雑だろう。スタンディング会場でなければと思われそうだが、70年代には椅子ありの会場でも死亡事故が起きている。注意するに越したことはない。

それに、今後は宇多田さん、日本でもフェス出演とかあるかもしれないからね? そうなると軒並み会場はスタンディングだからね? 最前列ラバーの皆さんは特に注意して欲しいところだ。

逆に言えば前方に殺到しなければそういった事故には巻き込まれ得ない筈だ。いや勿論もっとエクストリームな音楽ならモッシュピットやウォールオブデスなど危険な催し(?)が会場の中程でも行われたりするが、歌モノJ-popとなれば一部の熱狂的な、特に最前列付近の動きに気をつけるのがセオリーだ。

とはいってもその「最前列」ってのもまた曲モノで。舞台から真ん中に花道が延びていればその両脇は最前列になるし、例えば『Laughter in the Dark Tour 2018』のアイランド・ステージなんかは全く予期せぬ形で中程と思っていた自分の席が唐突に最前列になっていたりもする。また、演出によっては2階席3階席の非常口などから演者が飛び出してきたりもするのだから、なんだかんだで会場全体で自分の座ってる席が最前列…というか最前線?になる覚悟は持っておいた方がいい。

幸いというかなんというか、宇多田ヒカルリスナーというのは比較的大人しい人たちで構成されていて、なかなかそういった混雑が喧騒に変化する予想は立てられない。故に寧ろ留意すべきはヒカル自身の安全の方だったりもするのだが、上述のように、だからこそ慣れないフェスティバルでいつもと異なる客層に囲まれた時に戸惑うかもしれない。

コンサートの楽しみ方は千差万別で、ずっと腕を組んで聴き入っている人も居れば酒盛りついでに騒いでいるだけの人も居る。会場でのマナーの取り仕切りは主催者の腕の見せ所だとは思うが、万単位の人が集まる中でトラブルが起こるのは寧ろ必然。普段の(というには頻度が足りてないが)宇多田ヒカルコンサートでの統一された大人しさの方が寧ろ異様なのだともいえる。

全く勝手な予想だが、イブニングドレス風なイメージが先行した大人びて大人しい色合いだった『Laughter in the Dark Tour 2018』と較べると、アルバム『BADモード』をフィーチャーするであろう次のツアー/次のコンサートはもっとアグレッシブに、もっとダンサブルに攻め立ててくるコンセプトになるんじゃないかと思われる。え?40代ですが老け込むってなんですか?という勢いとモーメンタムで宇多田ヒカルが一気呵成に25周年に雪崩れ込む…そんなイメージを今から持っている。いきおい、会場のボルテージもついつい上がり気味になってしまうのではなかろうか。そこらへん、ファン層の構成、若くてエネルギッシュなレイヤーがどこまで主導権を握るかだが、そういう老若男女入り混じる客層だからこそ、周囲とバランスをとった楽しみ方を心掛けたいものである。まぁあれだ、「宇多田ヒカルのコンサート、座って観るか立って観るか」という昔ながらのテーマも、時期によって細かくアップデートしながら趨勢を見守りたいなという感じですわ。コンサート会場はひとつの「社会」であるので、個々人の娯楽期待に最大限応えつつ全体の幸福量の最大値も目指すという欲張りな発想で事に臨みたいところなのでした。…というわけで、そう、次のライブツアーの発表は一体いつなんだ!?(笑)