無意識日記々

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Amazon三方一両損(※ 誰も得してないやんけ)

んで昨夜Amazon Music主導でヒカルのインタビュー映像が90分に渡り配信された訳だが、

ツッコミどころが多過ぎてどこからツッコんでよいのやら!(笑)

いやもう、こんな無駄なササクレだらけの企画も珍しいね。RIAも仕切りをAmazonに任せてみた手前特に手は出せなかったっぽいし…というのはやや他人行儀なツイートからの推し量りだけど。

まずそもそもアクセスの建て付けからして面倒臭い。Amazon MusicアプリからTwitchにアクセスできる一方で、TwitchアプリのAmazon Music JPチャンネルからもアクセスできる、と。ややこしい! もうこの時点で諦めた人多数なんじゃないの。もっとわかりやすくしなさいよ。

いやもっとそもそも「公開収録」って触れ込みは何だったの!? インタビューアとインタビューイの2人しか映像に出てこなかったじゃん! 誰が誰に何を公開したというのか? もしやあれか、普通は雑誌編集長によるアーティストへのインタビューにカメラが入る事は無いから普段未公開なインタビューの様子を皆さんにも公開したって事? 屁理屈にもほどがある! どのウェブ辞典を見ても「公開収録とは:観客を集めて収録すること」って書いてあるよ? まぁこれも不正確で、厳密には公募でないといけない。名指しで観客集めたらそれは普通エキストラって呼ぶべきだからね。いやエキストラも普通公募だけどもね。兎に角、現代の日本語圏ではこれを「公開収録」と呼んだら誤解続出なんですよ。

勿論、未来はわかんないけどね。言葉の意味は変遷するから。例えば今回のこの体裁も、録画を収録したものを流すのではなく、生配信であったとしたら「インタビューの模様をオンラインで全世界に公開しました」という言い方が出来たかもしれない。というのは、その場合はコメントをリアルタイムで拾うことが出来ただろうから。インタビューア&インタビューイが不特定多数からのリアクションを受けて内容を変化させるとなればそれは「“公開”収録」と言ってもいいかもしれないわね。そして将来、そういう意味が主流になるかもしれない。そういう可能性はある。が、現段階ではそうじゃない。リスナーとファンを騙しただけで終わりましたね。

そもそも、そうなのよ。録画を配信しときながら、「アーカイブ無し」って、何なの? 生配信ならアーカイブ無しもわかるよ。リアルタイムで相互にやりとりして楽しむのがこのコンテンツだからそういう楽しみ方をして欲しい、っていうね。だけど、こちらからのコメントに何もリアクションしない(出来る訳が無い)過去の映像を流すのが1回こっきりってどういうこと? 今回初めてTwitchをダウンロードしたんでそちらの文化圏のロジックは私わからないから何か理由があるのかもしれないとは思うものの、そもそも録画を配信してる時点でもうそれ「アーカイブの配信」だからね? 先に出てたプレスリリースといい「公開収録」といい「アーカイブ無し」といい、そもそも日本語の使い方が今回至る所でおかしすぎるんでくすよ、えぇ。

これ多分だけど、担当者と責任者が腰掛けなのよね? だから単純に短期間での成果…例えば「同時接続者の数」が多く出ました、これが今回の私の仕事の成果ですって会社に報告するために「公開収録」という嘘を吐き、「アーカイブ無し」っていう意地悪をした、と。もう完全に駄目。というのは、他のアーティストならいざ知らず、宇多田ヒカルという人は四半世紀にわたって長く支持される(しかも途中長期ブランクあり)コンテンツを提供し続けているクリエイターなのであって、それについてくるファンも長期的な展望を持ちがちだからだ。そんな相手にWebサービスの売り込みをするなら「今後もAmazonとTwitchは長きにわたって宇多田ヒカルをサポートしますよ」っていうアティテュードで物事に当たらなければならなかった。短期的で視野の狭い目標を設定する人間はかかわるべきではないんですよ。相手が違った、ということだろう。まぁきっともう今後ヒカルと仕事をする事はないだろうからこちらは愚痴を置いて済ますけども…って月末からアンリミ配信あるんな…どこまでも卑怯…。

なんで今回こうやって、書かなくてもいいことを容赦なく書き綴ってるかというと、

内容が物凄く良かったからだよ!

こんなんアマプラで2500円で売れや! 500円でレンタルさせろや! 宇多田ヒカルが90分美顔ドアップで喋りっぱなしやぞ!? これをアーカイブ無しで1回のみ配信で終わらせるってホント誰も得しない。だから私は本気で怒っているのですよ。今すぐ売れ!