そうそう、『降り止まぬ』の『ぬ』は今まで通りに歌ってるのよね。やっぱり音符の長さに合わせた、という事なのか果たして。
それはさておき。パイセンがやっと質問に答え始めてくれている。何だか即反応するのは罠に嵌るみたいな気がして仕方が無いのだが我々は甘いワナには積極的にハマっていかなくてはなるまいて。
いきなりオチから突っ込んでしまうか。
☆☆☆☆☆
質問
宇多田さんが 初めて生でご覧になったコンサート。 アーティストはどなたですか?
ヒカルパイセンの回答
藤圭子だぜ。
☆☆☆☆☆
感動してしまうぜ。自分でチケットを買って日本で初めて行ったコンサートはジャネット・ジャクソンならぬウルフルズかもしれないが、確かに、「初めてご覧になった」コンサートは藤圭子で間違いない。この質問は、なまじ昔のエピソードを知っている身には思い付かない(今更わざわざ訊かない)ものだ。いやはや、質問もぐっちょぶならこれにこう答えたパイセンも素晴らしい。百点満点の回答である。ていうかただ質問に答えただけで読み手にじぃんと来させるなだ。
という訳で、このやり取りが見れただけでこの企画は大成功。梶さん沖田さんぐっちょぶである。あとの問答は嬉しいボーナスみたいなもんだ。
し・か・し。
☆☆☆☆☆
質問
アーティストととして自分が作りたい曲を作りたいですか?みんなに共感されたい曲を作りたいですか?
ヒカルパイセンの回答
それを両立させるのがプロなんじゃねーかな。
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凄い回答。これ言える人がこの世に居る事が凄いし、本当にそれをやってきてしまった本人が言ってしまうのだから、何ていうのだろう、歴史的瞬間である。或いは、歴史的言質とでもいうか。再び質問者さんぐっちょぶだ。誰にだってこの2つは「トレードオフ」なものだが、パイセンは、全くもう…。パイセンのパワーの源が「度を超えた欲張り」である事を改めて知らしめる一言である。そりゃあ、桁違いに異世界な音楽を創造できる筈だよ。どっちからみても素晴らしい。「2つの横顔」を持つのみならず、多面的な顔が総て顔を成す。まるで「クイズ面白ゼミナール」のいちばん大きいトロフィみたいだ。喩えが古くてごめんよ。
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質問
くまちゃんは元気ですか?!
ヒカルパイセンの回答
最近はユヴェントスというイタリアのサッカーチームのポール・ポグバ選手(フランス人)の大ファンで、毎試合テレビで観戦して応援してるぜ。
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あと、くまちゃんが元気そうでよかった。
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質問
Which do you think your child will be better at: Music or Tetris?
ヒカルパイセンの回答
I look forward to the day he beats me at Tetris.
☆☆☆☆☆
訳しとくか。
Question:
息子さん、音楽とテトリスだったらどっちが上手くなりそうですか?
Paisen's Answer:
ヤツが私をテトリスで負かす日を楽しみにしてるぜ。
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これはいい答、だけど、ちょっと考えると深い。パイセンは、吾子(あこ)に、音楽をやって欲しいと思っているのかいないのか。また、やったとして自分を超えると思っているのかいないのか。超えて欲しいと思っているのかいないのか。この問答からはわからない。わからないという事実を知れたという意味で我らは新しい知識を手に入れた。彼の将来は彼のもので、ヒカルのものではない。そして、勿論我々のものでもない。だから私は積極的に彼の事を放っておきたい。今はただ、ヒカルに幸福と健康を与えてくれてありがとう、と感謝の意を述べる迄。それで十分である。