無意識日記々

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今更だけど何で"TV"なんだっけ?

サブスクリプションに期待されるのは、ミュージシャンの取り分が一旦ごっそり減る代わりに音楽に対する可処分時間を全体として増やすこと即ち音楽ファンの人数自体を増やすことだ。梶さんは今は更にその先を考えなくちゃいけない時期になっていると仰っててそれはそうなのかもしれないがまだ利用者の側にはサブスクがパイを増やした実感は無い為問題意識としてはまずその話からだな。

スマートフォンで時間の奪い合いをする中で音楽に時間を割いて貰うには何よりもまずイヤフォンを着けて貰わねば話が始まらない為宇多田ヒカルのようなビッグネームが盛んにオーディオ周りの話題を提供する事は非常に影響が大きい。実際街角ウォッチングでも(なにしとんねんおぬし)この3年でワイヤレスイヤフォンを装着する人が非常に増えた。一番人気は耳からきしめんAirpodsね)だが、SONYのラインナップはその次の二番手集団を形成している。ヒカルがTVCMに出演していたのと無縁ではないだろう。

惜しむらくは、価格帯がやや欲張りな事もあり、全体的に使用者の年齢層が高かった事だ。2016年の復帰以来若い層の人気もかなり高いのだからワイヤレスイヤフォンのエントリーモデルも同時に展開して欲しかった気がする。まぁこれは今後投入していけばいいんだけど。

他にこれからの展開としては来年以降の5Gサービスがどうなるか、だ。通信環境の話だね。焦点は容量制限無しの定額接続が可能かどうかだが、仮にいけるとするならば音楽のサブスクはかなりのチャンスを得る。何故なら通信量を気にせずに「BGMとして」サブスクを流す人が増えるだろうから。

それを見越して何か対策をするとすれば、例えばサブスクでカラオケアルバムを配信するのはどうだろう。『First Love 15th Deluxe Edition』に収録されていた"TV Mix"である。BGMとして流す時に歌が邪魔だという人は意外と居る。そういう人に向けて例えばジャズアレンジのインストアルバムをリリースするなどもあるかもしれないがもっと手っ取り早くオフィシャルからリリースできるとなればこのTV Mixだろう。歌を抜くだけなのだからすぐ出来るはずだ。…と思うのだが凝り性の小森くん師匠が手掛けると物凄く手間暇かけたものが出来上がりそうだな…それはそれで嬉しいけどね。

いずれにせよ令和のサブスクは世代交代と通信環境変化との相互作用のタイミング次第になるだろうから様々な方策を出していくのがいいだろう。でも時代のスピード感についていくのはおじさん結構面倒なので今は『日曜の朝』でも聴きながらまったりしてるのがいいよかなぁ。…あぁ、まだ水曜の朝だったか…(笑)。