無意識日記々

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モナ・リザは謝れない

週末から『PINK BLOOD』プロモーションの目玉企画として銀座ソニーパークでの展示会が始まった。衣装にセット、大画面ミュージック・ビデオにハイレゾ試聴、更になりきりフォトブースと限られたスペースにしっかり楽しみ所を詰め込んだイベントだが、始まってから最初のヒカルのツイートがこの二つ。

@utadahikaru : @TransFantome @hikki_staff Darling! I’m so sorry you had to experience that. Thanks for letting us know. I’ll have a chat with the team to make sure that they understand what was wrong with that, and how to make it a safe space for EVERYONE. And thanks for being you ❤️ posted at 2021/6/5/22:52:00

@utadahikaru : @TransFantome Noooo you didn't set yourself up for anything, we let you down, and I'm so sorry it happened. Please don't feel discouraged to be positive, you're an inspiration to me and many others... posted at 2021/6/5/23:34:00

英語ツイートで更に直接リプライということで、いつもに較べれば非常にインプレッションが少ないツイートとなった。ならば私も読者を信用して雑にまとめると、要は@TransFantomeさんが展示会に行ったら自分にだけなりきりフォトブースの説明をして貰えなかったと訴えていてヒカルがそれに関して直接謝罪したという顛末だ。当然のことだがそのあと@TransFantomeさんは大喜びしたがそれで当日感じた疎外感が帳消しにはならない。許してはくれるかもしれんがね。

恐らく真相は単にたまたまその時英語が出来るスタッフが席を外していたとか、日本人客に対して説明があったのはその人たちがスタッフに自ら質問しにいっていたからとか、そういうボタンの掛け違いがあったのではと勝手に想像する。銀座にあるソニー関連施設で日本語民以外が来て対応自体に苦慮するとかあるんかな。あんな一等地でグローバル企業が。それはまぁわからんっちゃわからんが、誤解だろうとボタンの掛け違いだろうと行き違いだろうとそういう訴えが@utadahikaruと@hikki_staff宛に届いていて何故に最初に口を開くのがロンドンに居るヒカルの方なのかというのは、対外的には疑問が残る。

結果からみれば、ヒカルの対応は120点であって寧ろこれを読んだ英語民の皆さんはますますヒカルに惚れ込むだけな気がするし、銀座に来れない英語民に対するプロモーションとしては最上級のものになったので今回こういう対応をとったこと自体には称賛と拍手を力の限り送りたい。が、「対外的に」といったのは、これをモデルケースとして今後苦情対応をどうするかとなった時にちゃんと考えとかないとダメだよということ。でないと、これがどこかの誰かによって仮に万が一エスカレートさせられてヒカルからリプライを貰うために苦情を捏造し始められたりしたら目も当てられないからね。まぁそんな可能性の低い事を考えるまでもなく、スジとして、現場に携わったスタッフかその直属の上司が一言お詫びなり弁解なりをするのが本来の企業の手順な気がする。

というのも、宇多田ヒカルってのは確かに今回の展示会の主役だし発案もヒカルのようだが、ヒカルは実際のイベントの主催者ではないからだ。そんな中でヒカルが謝罪するのは、ルーブルモナ・リザが飾られているからって美術館内で起こったイザコザに関してモデルのジョコンダ夫人が謝るようなもんでしょ。謝られた方は喜ぶかもしれないが、そういう話なのかよと。クレームの原因を突き止めて改善出来るのかと。

まあこれは一般論であって、今回実際に起きたケースに対して無理矢理当て嵌める必要は全く無い。だが、折角今回はヒカルが丸く収めてくれたのだから次からは@hikki_staffだけでもなんとか出来るよう願わずには居られない。ヒカルが最初のリプライに@hikki_staffへの宛名を残したのもそういうメッセージだったのではないかと推測する。展示会自体は土日が既に満席と盛況なようなので、来週金曜まで滞りなく行われて欲しいっすな。