で話を戻すと。
『Everybody's got their eyes on you』
は「誰しも君を見て振り返る」みたいな意味だから、いわばこの状況そのものが“you rule”なのだ。「君しか勝たん」状態だね。だから『I let you rule』という歌詞は過去形でも現在形でも過去形でも大して意味は変わらない。
一方、『I never let you conquer me』の方はというと。その直前の歌詞が
『Can't believe you met someone cool』
となっている。意味は「君がそんなステキな(coolな)人に出会ったんて信じられない」みたいな感じだが、真ん中が『you met』と「meet/出会う」の過去形になっている。
なのでこの歌詞の流れで『you met』から『I never let』に続くと、このletを過去形に受け取る人が出てくる事もまた自然だ。対比或いは対照としてね。
ここを「ただ韻を踏んだだけ」ととるかどうかで読み取り方が変わってくる…
…うむ、話がややこしくなってきたな。自分で書いててそう思った。
なので、細かい話はこの後も続くのだがそこをすっ飛ばして結論だけ書くわ。この
『I never let you conquer me
I let you rule』
という歌詞は、ひとつには
「惚れられたかった訳じゃない
ただ君に最高に輝いていて欲しかったんだ」
という訳し方が出来て、これってドラマ「最愛」を思い出すと加瀬さんの台詞だよねという結論。最愛の相手ではあるけれど恋愛対象ではなかったというかね。英語のLoveは恋でも愛でもあるけどここでは恋ではないけど愛ではあったという話。まぁ、親目線ですよねぇざっくり言えば。ざっくりですが。
もうひとつには、
「君に私の総ては奪わせない
とはいえ君は最高だ」
という訳し方もあって、これはドラマ「最愛」でいうと…誰だろ?すぐには思い付かないけど、『君』が余りにステキすぎて夢中になり過ぎて私が壊れちゃう。それはマズい、みたいな話。『君に夢中』って邦題を回収する感じだね。この訳し方が必要だと思うのは、この『Rule(君に夢中)』という曲がアウトロでひたすら
『I never let you conquer me』
を繰り返すから、なんですよ。いわば、この部分は「この曲でいちばん言いたかったこと」なはずなんです。なぜか曲名を含んだ『I let you rule』の方じゃない。となると、ここを連呼する拘りは、「決意表明」だと解釈するのが自然な訳で、そうなると…というはなしはまた細かくなるのでバッサリ切ります。(酷ねぇ)
どちらが正解かはわからない。どちらも正解ではないかもだし。ただ、仮歌をそのままリリースしたようなトラックかと思いきや実はめっちゃ複雑な歌詞かもしれないという警戒心は出てきちゃいましたわ私の中で。もうちょい整理されたらまた戻ってきますね。