無意識日記々

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『ひとりの人間としていい季節』

小判で盛り上がり過ぎてすっかり触れれてなかったんだけど、昨日9月28日は『Be My Last』発売18周年記念日でツイート開始13周年記念日で『Fantôme』発売7周年記念日だったのだ。キャリアが長くなると同日記念日が増えるのも当然ではあるけれど、これだけ増えてもリアルタイムのネタの方でテンションが上がってしまうってどれだけ幸福なのかもうよくわからない。

実際、『Gold ~また逢う日まで~』関連のプロモーションは前段を含めると3ヶ月近く続いていて「1曲でワンクール」という、多分宇多田ヒカル史上前代未聞の時期となった。矢継ぎ早に次のシングルを出したり両A面だったりで露出が継続する時期はあれど、単曲でここまでしたのは初めてになる気がする。『Flavor Of Life』も2ヶ月以上話題騒然だったんだけど、そこから離婚発表したもんで関心がそっちに移ったというかテンションが下がったというか。

今考えても惜しかったねぇあれは。着うた配信で1年の初めにロケットスタートに成功して2月末のCD発売に至るまで話題を独占、更にそこからテレビ出演をして、ねぇ。まぁどっちにしろ売れまくったからいいんだけど。

話が逸れた。今は単曲プロモといいつつ、「次の曲を作ってますよ」というメッセージをSNSを使って然り気無くアピールしてくれているので、これまた不安がない。いやね、それこそ『Flavor Of Life』が発売される直前の2006年の今頃って、果たしてここからヒカルは活動を継続してくれるのだろうかみたいな不安が常にあったのよ。『ぼくはくま』のリリースからあれよあれよという間にアルバム『HEART STATION』にまで辿り着いたし、途中で「英語のアルバムも作ってる」という情報も差し挟まれて「働き過ぎや」と思わされてたんだけど、案の定2009年にあぁなってねぇ…いや懐かしいわ。今のヒカルは「こどもが居て働いてるのに自分の体調を省みない働き方をするはずがない」という安心感があるわ。全然違うわ。

こどもが居てるから、というのは他者依存かと思いきやしっかりインタビューで子離れ親離れを所望する旨発言していて頼もしいというかやっぱりねというか。自立ってのは人に心配を掛けない事を言うのであって、あれやこれや頼り合う合わないはあんまり関係ないんだなって。寧ろ、ひとりで抱え込んじゃう人よりすぐに「私困ってる手伝ってくれ」って言って来れる、そう言ってきてくれると信頼されてる人の方が自立できてるんだな、ってそう思えるようになってきたわ。ホントにいい時間帯ねぇ、今って。確かに、『ひとりの人間としていい季節』になってるのかもしれないわ。