無意識日記々

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時は熊なり

今年は特に日本で熊害(ゆうがい)が多い年らしく、ニュースに触れるヒカルも心が痛いだろうな。

最近はそうでもないが、昔のヒカルのクマっぷりはそれはそれは徹底したもので、宗教は熊崇拝、支持政党は『くまちゃんの肌触りは世界一』(※架空です)と、どこをとってもくま優先な発言を繰り返してきた。元々は2006年に誕生日プレゼントとしてKuma Changがやってきた事が発端だったのだがやがて実在の哺乳動物である熊にも関心を寄せるようになる。自然な流れとして熊害の実態についても頭を悩ませていた。この問題に取り組む団体への寄付まで進言しようとしていたので本気度はかなりのものだった。

昨今は随分と取り巻く状況が変わっているようで。よく報道されるのは「熊駆除への苦情殺到」のニュースだったりする。動物愛護の精神が浸透している一方、どんなテーマであれ緊急性の乏しい案件で電話で抗議するのはマナー違反だなぁとは思わずにいられない。だがこういうのは「空気」の為せる業だから、具体的な行いと現状全体としての傾向は切り分けて考えた方がいいわね。

この10年の動物愛護法の相次ぐ改正をみるに、基本的には飼育動物に対する法整備とはいえ、やはり動物愛護の精神がかなり浸潤してきていることは間違いなさそうだ。そんな中で野生動物を安易に害獣扱いするのは、こういったトレンドに疎い(私の世代のような)昭和生まれの人間は、殊更注意する方がいい。

今のヒカルはロンドンに住んでいる為、現実の個人としては熊害とは無縁な暮らしをしているだろう。一方日本では、「アーバンベア(都市型熊)」という呼び名が報道に乗る程、人間の居住領域に野生の熊が出現するようになっている。恐らくヒカルも、死亡事件も起こるほどの事態がある以上、遠地からこれらの問題について踏み込んだ発言をしてこようとはしないだろう。

本来ならこういう時こそヒカルがどう思っているかを伺いたいところなのだが、こればかりは致し方ない。歯痒いけれど、まぁだからこそ、こういった問題についてどんな経緯や推移があるのかは、それなりに知っておきたい。また将来、様々な状況が変わって、ヒカルがこの問題について発言する機会が来るのを待っていることにします。