2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「スタンダード感」を説明する為には「そうでない例」も出した方がいいかな。 例えば『Letters』なんかはどうだろう。素晴らしい名曲であることは論を待ちきれないが、私にはあまりスタンダードな感じがしない。本人も渾身の一節と語る『いつも置き手紙』の…
スタンダード・ナンバーというのは、勿論歌い継がれていくうちに定着して愛されていくものもあるが、その多くは初めて聴いた瞬間からスタンダード・ナンバーとしての風格を醸し出している。それを今勝手に「スタンダード感」と呼んでみる。 宇多田ヒカルの曲…
こんなにも「表現の自由」という概念が浸透していないのかとTwitter検索しながら溜息を吐く毎日なんだけど、そもそもこの日本語圏て「表現活動自体が悪」なんだっけな。「出る杭は打たれる」とはよく言ったもので、前に出て行って何か言う人間は基本的に陰湿…
ワンパンツイートが好評のようで。人を綻ばせる術に長けてるねぇ。 でも趣旨は「回答遅れ・近日発表」だからね。 遅れるのは構わない。期限を区切っていた訳でもないのだから。ただ音沙汰がないとまた「具合でも悪いんじゃないか」と勘繰られるので「遅れて…
@utadahikaru : パイセンの回答遅れてて 申し訳ないです。珍しくワンピースを着たら、息子にワンピースをめくられながら「見てー!」と周りに下着を晒されました。近日パイセンの回答第2弾を公表します。- 2019/8/6/7:55 何やってんだ(笑) しかし、ワンピー…
でその1999年に『First Love』を主題歌にしたテレビドラマ『魔女の条件』のウィキペディアにこんな事が書いてある。 ── 挿入歌として宇多田の「Never Let Go」が使用されている。 へぇ。確かに、女教師と男子生徒の悲恋の物語に『Never Let Go』は合うわな。…
真夏は暑いねぇ。日傘勢も随分と増えた。まだ男性は少ないが、心理的抵抗がとれたら差したい人も多かろう。デザインなのか実用的な付加価値なのか兎に角男が日傘を差しててもみっともなくない空気作りが必要なんだろうな。 自分のような人間は日傘なんてもの…
ヒカルの歌で卓袱台返しの決定版といえば『Give Me A Reason』だろう。 『Give Me A Reason To Love You ほんとはワケなんていらない』 「あなたを愛する理由をください」て今歌ったとこやないかっ! 理由、要らんのかいなっ! で、おとなぶって理屈でせめて…
『はやとちり』での『部屋』はこうだ。 『そろそろ部屋から出ておいで いつまでたっても消えないから“事実”』 これと、当時先にリリースされていた『In My Room』の歌詞を較べてみよう。 『だからdreaming of you 夢にescape in my room』 日本語に直すと 「…
『For You』での『部屋』といえば『散らかった部屋』だ。 『散らかった部屋に帰ると 君の存在で 自分の孤独確認する』 ここでの『部屋』は「現実に引き戻す作用」を持つ。それまでこの歌の主人公は喧騒に紛れて自分の存在を消していた。 『ヘッドフォンをし…
前回スルーしたのが 『何度聞かれようと変わらない答えを聞かせてあげたい』 の一節。次節と同様に『聞く』を重ねて聴覚感を演出しはしてるので同じ文脈で捉えることも可能なのだがそれを置いておいてもセンテンスとして切なく響くのはこちらがヒカルの言葉…
もう一度『あなた』の歌詞のお浚い。 『戦争の始まりを知らせる放送も アクティヴィストの足音も届かない この部屋にいたい もう少し』 ここで『部屋』は『放送も』『足音も』届かない場所として描写されている。音を遮断する機能。 同じく『あなた』から別…
『あなた』では五感同士以外でも“感覚の行き交い”がある。最初聴いた時誰しもが「おっ?」と思った筈だこの一節に。 『一日の終わりに撫で下ろす この胸を頼りにしてる人がいる』 本来「胸を撫で下ろす」というのは慣用表現であって、「安堵する、安心する」…