無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

I JUST want your body.

今一度前回引用した2019年のパイセン問答を振り返っておこう。 ***** ***** いとさんの質問:パイセンにとっての gender って何ですか? 『俺にとっては、存在しないものかな。(以下略)』 ***** ***** これは、ある意味ヒカルの中でジェンダー観、ジェンダ…

男になりたかった過去

『You Make Me Want To Be A Man』──「あなたのせいで、男になりたい」。ヒカルの、Utadaの歌詞の中でもこうまで性別を強調する曲は異色ですらある。だがそれ故にかここで描かれた心理描写の持つメッセージ性はことのほか強い。 『This is just the way I am…

“強い”ジェンダー観を最も反映した作品。

『EXODUS』の時に所属レーベルのアイランドがUtadaを全く売る気が無かったのは当時を生きていた方々ならご存知かと思うが、それが端的に現れていたのがUtadaの“ヴィジュアル・イメージの不統一感”だった。 特に、周りのヴィジュアル・スタッフがその歌詞の世…

ジェンダー像は自演だぞの巻

宇多田ヒカルの歌詞のジェンダー論を語るにあたって難しいのは、そもそもの歌詞全体がジェンダーフリーな世界観に基づいている点だ。それは、出来上がった歌詞を聞き取る・読み取る段階は勿論のこと、創作過程において既に性別を自在に操る・解き放っている…

偏見に基づいた歌詞の解釈の話。

12年前にテレビドラマ「ラスト・フレンズ」の主題歌を歌って特大ヒット(トリプルミリオンなのだ『Prisoner Of Love』は)を記録した事もあり、「宇多田ヒカルがLGBTQに関連した歌を歌う」というのは共通認識があるだろう。他方、「人種」という枠組みで歌詞…

Black Music Lovers matter.

Black Lives Matterで特にアメリカでの黒人差別が話題に登る機会が特段に増えたが、普段ポピュラー・ミュージックを聴いているリスナーとしては違和感しかない。というのも、アメリカのチャートのメインストリームは少なくとも過去30年ずっとヒップホップ・…

血と目と耳と

ダヌパくんはヒカルとキコの間に生まれた子だから日本人とイタリア人の……という言い方をしたい時に何て言うのが今は適切なんですかねぇ。 いちばんポピュラーなのは「ハーフ」なんだろうけど、これにも疑義を唱える人がいらっしゃると聞き。流石に昔の「あい…

Birthday Fifth

今日が誕生日かどうかは別として、ダヌパもう5歳になったんか〜時の経つのは早いもので……って、いやそのリアクション親戚のおばちゃんやがなワレ(汗)。 人生と世界を無闇に切り取るのは無粋だとはわかっているものの、ヒカルが復帰してこうやって順調に活…

たむたむらりかるらりってみらくる

ミラクルひかるといえば「声を似せるだけでなく顔まで似るの凄い」とよく言われるが、これは単純に彼女が「随意筋の制御に長けている」という事なのだろう。 誰かの声や歌を真似するにあたって、流石に個々の骨格から来る音響の差異は如何ともし難い。だが、…

『Time』を歌うのは難しい、という当たり前の話

ミラクルひかるYouTube開設。早速すーさん@sususususu_sanが並み居る一流芸人たちに混じってフォローされてる絵図に笑いが止まらないのだけれどそれはまぁさておき。(笑)(←まだ止まらないらしい) ミラクルひかる。ものまね芸人としての地位は確立されま…

最近三曲のライブ映えを考える

「映え」といえばここ数年は「インスタ映え」の事をよく言うようだが、こちらとしてはやはり「ライブ映え」というのがいちばん私、気になります!ということで。 直近の新曲たちのライブ映えぶりはどんな具合になるだろうか。 『Face My Fears』には結構期待…

ツアー初日の気分を回顧

さて下半期スタート。7月1日といえば20年前に『Bohemian Summer 2000』、14年前に『UTADA UNITED 2006』という全国ツアーがそれぞれスタートした日なので日付を見ただけで何かそわそわ落ち着かない気分になる。 今や安定感抜群なので隔世の感だが、最初のツ…