無意識日記々

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2018-01-01から1年間の記事一覧

#裸婦抱く に至り重ねた年月で歌う声

名曲に対する歌手と聴衆の思い入れの乖離は年月を経れば経るほど深くなっていくものだ。聴衆はいつの時代も変わらぬ魅力を往年の名曲に求め続ける。それに対して求められすぎた歌手の方は名曲を歌い飽く。ひとによっては誇張無しに何千回も同じ歌を同じよう…

#裸婦抱く 宇多田ヒカルの特別

『First Love』。自分は今回でヒカルのコンサート8回目だが、この曲のイントロが流れてきた時の聴衆の反応はどの公演でも(場所がハワイであっても)いつも明らかに他の曲と違っていた。その日1番の大歓声と時には悲鳴にも似た嬌声が飛び交う事すらもあった…

#裸婦抱く 二回目のMCタイム

『Forevermore』を歌った後は一旦小休止してこの日二回目のMCタイムとなった。以下文字起こし。 **** ***** 『ありがとう!』(場内拍手) (Hikki咳払いをひとつ)『…背中を向けていた人達、すいません(笑)』(つられて皆笑う)『でも、そこで歌うの凄…

#裸婦抱く 本当の“驚き”

『誓い』『真夏の通り雨』『花束を君に』『Forevermore』ときてそりゃもう興奮度は頂点に…というのは確かにそうなんだが、なんだろう、突き抜けすぎて『Forevermore』の時にふっと力が抜けて急に冷静になった。その時にセットリストの道筋がふと“見えた”のだ…

#裸婦抱く で私が一番ノリノリだった曲

『誓い』『真夏の通り雨』『花束を君に』と来てここまで蓄積された多幸感は既に相当なものだった。しかも『花束を君に』のエンディングのストリングスが大幅にストレッチされていた為まるでコンサートのオーラスみたいな雰囲気すら感じられていた。更にヒカ…

#裸婦抱く この夜最も華やいだ空気に

トム・ブラウンの「土の中から加藤一二三」ネタをYouTubeで観たよ…あれ2本目にやってたら優勝してたかもわからんな。人の人生は紙一重だわ…。っとと、本編とは関係ないですよ(笑)。 **** ***** 『真夏の通り雨』に続いたのは『花束を君に』。『真夏の通り…

#裸婦抱く 今のヒカルを象徴する楽曲

圧巻の『誓い』に引き続いたのは『真夏の通り雨』。『Fantome』以降の宇多田ヒカルを象徴する楽曲である。強烈に“死”を匂い纏わせ刺さる言葉を次々と繰り出してくるその作風は“最初の12年”にはなかったものだ。敢えていうなら『誰かの願いが叶うころ』が近い…

#裸婦抱く 少し時間を現在に戻して

『Laughter in the Dark Tour 2018』もいよいよ大詰め間近。よりによって最後の1週間で4公演があるという今までに較べれば強行日程の中で喉のコンディションは如何程かと思ってしまうがヒカルなら乗り切るだろう。ビデオシューティングについては今の所何の…

#裸婦抱く は「ここからが本番」

まさに「ここからが本番」だった。前に書いた通りセンターサブステージに在るのはヒカルだけで、虚空の闇にヒカルの背中だけが煌々と燦めいている様は幻想的に過ぎていた。私の席からだとヒカルの後ろ姿が右手側にあり、歌声と演奏の音が左手側即ち舞台上か…

#裸婦抱く 笑いから歓びへ

昨日は一生のうちでいちばん笑った日かもしれない。今年もM1グランプリ、充実していたねぇ。最終決戦に残った3組、霜降り明星・和牛・ジャルジャルは2本目も総て面白くハイレベルな戦いで、結果霜降り明星が優勝したのだがどれが優勝しても文句はなかった…

#裸婦抱く Are You Left in the Dark?

ここから『Laughter in the Dark Tour 2018』横浜アリーナ公演2日目後半について語っていく訳なんだが。率直に言って…………要る?と、いう心境なのだ今。ここまで散々後半が凄い後半が凄いと連呼し続けてきただけに自分も何か書かなくちゃとは思うんだが、様…

#裸婦抱く 待ちきれないよ 後半スタート

とある演出。それは突如横浜アリーナのど真ん中にセンターステージが現れた事だった。そんなとこにそんなスペースあったっけ!?又吉直樹のショートフィルムが終わってすぐだ。間髪入れずにそれは起こった。自分はステージ向かって左手、それもスタンド席の…

#裸婦抱く の幕間が途轍も無く規格外

『Too Proud featuring Utada Hikaru(それ本人やがな)』を境に公演は休憩に入る…かと思いきや、ここで又吉直樹作・演出・出演によるショートフィルムが舞台上で放映され始める。『ヒカルの5』では『サングラス』の収録映像が流された事もあったし『Utada …

#裸婦抱く で初披露プチ擬似体験

『ともだち』に続いたのは『Too Proud』だ。ツアー初日にリミックスがリリースされ一躍『Laughter in the Dark Tour 2018』の看板曲として注目される事になったのだから歌わない訳がない。(同じ理屈でそう思ってた他のあの曲は歌いませんでしたけどね…。)…

#裸婦抱く でまさかの百合厨大歓喜

MCに続いては『ともだち』だった訳だがここでもきっちりと─サプライズとまではいかないまでも─仕掛けが施してあった。ホント毎曲何かしら工夫がしてあって飽きさせない。工夫なんて無くても飽きないけれど、あるに越した事は無いのです。この曲が終わった…

#裸婦抱く 一回目のMCタイム

『光』の後は一旦MCタイム。ここはちゃんとメモをとってあるから書き写しておこうか。「何かMCで面白い事を言ったのなら教えて」というリクエストもあった事だしな。 **** ***** 『ありがとう!』(拍手と歓声)『いつも、、、いつもじゃないw 昨日もこ…

#裸婦抱く いちばん中途半端な位置

『光』はアコースティックギターのカッティング気味なコードから始まった訳だが何が吃驚したってその音色の美しさな。横浜アリーナという会場のお陰かはたまた私が座った席のポジションがよかったのか(ギタリスト側だったしね)色々考えられたのだが、多分…

#裸婦抱く 華やいで没頭して又華やいで

『SAKURAドロップス』のキーボード・ソロ、どこまでを誰が弾いていたかは判然としないまでも、そのフレーズの切れ味は素晴らしく、基本的なアイデアはヒカルが受け持ったものだと思われる。今までピアノで弾き語り伴奏をするところまではライブで披露してい…

#裸婦抱く 公演の中でも非常に特別な時間

『SAKURAドロップス』がその人気の割に存在感がそこまででもないのは、曲調が内向的で、各人の心の繊細な部分に触れるからだろうというのが前回の話だった。ではそのような曲はライブの中でどのようなアプローチを取ればいいのか。『In The Flesh 2010』と『…

#裸婦抱く 賑々しさから一変する空気

ヒカルの曲には『First Love』を皮切りにTBSドラマの主題歌が幾つもある。近作の『初恋』や『Forevermore』もそうだが、やはりいちばん有名なのは800万ユニットを売った『Flavor Of Life』だろう。年間ダウンロード数2位など、世界規模で話題になった同曲を…

#裸婦抱く ここまでで最高の大歓声

『Hit it off like this, Hit it off like this, oh baby♪ Hit it off like this, Hit it off like this, oh baby♪』このキャンシーの英語リフレインがキスクラのサウンドに重なってきた時、最初「随分無理矢理だな〜」と感じた。テンポはともかくコード進行…

#裸婦抱く であの曲があの曲に!

『娘さんのリストカット』だなんて大きく歌詞を変えているのに気がつかないとかどういう聴き方をしてたんだと言われそうだが、時と場合によるんだよっ。細かい歌い回しだって、場合によってはきっちり耳に留めてるよ。例えば『Kiss & Cry』でいえば『I just …

#裸婦抱く まさか歌詞が!

なんだか響めきをもって迎えられた『Kiss & Cry』、このド派手なイントロだけでもう十分にサプライズだったのだが更なるサプライズがもう2つ待ち受けていた。1つめは歌詞だ。2番のBメロの『お兄ちゃんのインターネット』の部分を『娘さんのリストカット』…

#裸婦抱く 一番のサプライズ選曲

前回の書き方だとまるで『Prisoner Of Love』の出来が大したことなかったような印象を持たれてしまうかもしれないが、勿論全くそんなことはなく、明らかに同曲史上過去最高のパフォーマンスを見せてくれたのだ。しかし、そんな風な書き方で続けていくとショ…

#裸婦抱く に於ける「ドラゴンボール現象」

『COLORS』からMCを差し挟んで披露されたのが『Prisoner Of Love』だ。泣く子も黙る宇多田ヒカル最初の12年の最高傑作のひとつ。このレベルの曲が「中弛み防止の中継ぎ役」の位置で使えてしまうのだから恐ろしい。オフィシャルYouTubeチャンネル開設当時は…

#裸婦抱く でのあの4曲目のアレンジ

前回ちょっと触れた「サビから始まる『COLORS』のライブ・バージョン」についてもう少し。最初は、「あれ?メドレーになるのかな?」と思ったのだ。が、一番のAメロBメロを省いたというだけで後はフルサイズで歌い切った。確かに『traveling』がフルサイズだ…

#裸婦抱く を彩った超有名曲の数々

しかしまぁ。その場で聴いてる時はそんな風に思ってなかったけど、後からこうして振り返ってみると序盤の『traveling』なんて軽いジャブ程度の出来事だったんだなぁと思えるのだからショウ全体の迫力は推して知るべしだ。同曲は当時年間2位(区切り方によっ…

#裸婦抱く の『ただいま!』

『2日目だけど、今日も言わせてください。』『…ただいま!』11月7日水曜日横浜アリーナ公演2日目、1曲目『あなた』&2曲目『道』に引き続く3曲目、『traveling』のイントロをバックにヒカルが言った一言である。ただいま。何故か言い方がぎこちなくて辿々…

#裸婦抱く でやってない新しい曲たち

鳥取公演は特に内容的に突飛なことがあった訳でもなかったようで。通常公演を小さなホールでやっただけ、という。しかしヒカルにかかればこのありきたりな「小さなホールで」という注釈がたちまちスペシャルな響きになるのだから、そうね、困ったもんだな(笑…

#裸婦抱く のアンコール選曲

#アンコールラストは『Goodbye Happiness』だった。この曲の扱いな。何度でも繰り返すが、『Laughter in the Dark Tour 2018』の一夜は『誓い』以降の後半が凄すぎて過去の名曲群ですら霞みかねない勢いだった。それらを押し退けて、というと違うかもしれな…